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精米はいつから行われていたの?

現在、一般的に流通しているお米は、玄米を精米した白いご飯です。精米はいつごろから行われていたのでしょうか。

精米が行われるようになった時期は詳しくはわかっていませんが、縄文時代の末期に稲作が伝わったときに、精米技術もいっしょに伝えられたと考えられています。

稲作が伝来した最初の頃は、籾をついたままのお米を調理していました。しかし、時代が進むにつれて、籾を取り除いて玄米にしてから調理をするようになりました。

稲穂からお米の粒を取る脱穀作業の後に、籾殻を取り除きますが、この作業のことを「籾摺り」といいます。原理としては玄米同士をこすり合わせて、表面の籾を削り取っていく作業です。

弥生時代は竪臼と竪杵で米をついて籾摺りを行っていました。米をこすり合わせて籾殻を取り除くと同時に、ぬかもある程度取り除くことができます。これが精米のルーツではないかと考えられています。

この杵つきによってある程度精米されたお米を、「半つき米」といいます。その後、籾摺りには木摺臼、精米には米つき臼が使われるようになり、杵つきから籾摺りと精米の2つの作業が分離して、白米を食べる習慣へと発展していきます。

その後、精米には水車の動力を利用する方法も用いられるようになります。現在は機械で精米していますが、これも原理は米をつく機械であり、玄米をこすり合わせて表面を削るという、昔ながらの精米の基本的な方法が変わらずに伝えられているのです。近年は健康のために精白米ではなく、5分つきや7分つきなどのぬかを残して精米する人も増えています。玄米よりも食べやすく、白米よりも栄養分があるのが特徴です。

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