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うるち米ともち米の違いは?

私たちが日常の食卓で食べているご飯には、「うるち米」という種類のお米が使われています。そしてお正月やおめでたい日などに食べるお餅やお赤飯などに使われているのが、「もち米」という種類のお米です。うるち米ともち米の違いは、どのような点にあるのでしょうか?

うるち米は半透明、もち米は不透明な白色というように見た目の違いもありますが、最も大きな違いはでんぷんの成分です。

お米に含まれてるでんぷんの成分は、ご飯のおいしさを左右する重要な成分です。お米に含まれるでんぷんは、アミロペクチンと、アミロースの2種類です。アミロペクチンはお米の粘り気の元となっており、お米のおいしさを感じさせてくれる栄養素です。これに対してアミロースは同じでんぷんでもぱさつきを感じさせるもので、アミロースの割合の低さは、日本のお米の一つの特長となっています。

うるち米のデンプンに含まれるアミロペクチンとアミロースの割合は約8:2です。これに対してもち米のデンプンには、ぱさつきの元となるアミロースが含まれておらず、粘り気を生むアミロースだけしか含まれていません。このため、ご飯やお粥に向いているのがうるち米。粘りの強いお餅などに向いているのがもち米といえるのです。

粘り気を生むアミロペクチンだけでしか含まれていないもち米は、冷めても硬くなりにくく、美味しく食べられるのもメリットです。もち米はお餅や赤飯だけでなく、おこわやちまき、あられなど、いろいろな調理法で楽しむことができます。

ご飯用のうるち米も、お餅やお赤飯などに使われるもち米も、どちらも日本人にとって、とても身近なお米といえますね。

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