米油とは?効能や特徴について
米油とは、精米する際に発生する米ぬかが原料の油です。大さじ1杯の米油を作るのに必要な玄米は、およそ1kgとなります。それほど希少な油ともいえます。米油はドレッシングなどの生食での使用もでき、加熱調理にも最適です。
米油には、ビタミンEやトコトリエノール、そしてγ-オリザノールや植物ステロールなどの栄養成分が含まれています。これらの含有量は食物油の中ではトップレベルで、特にトコトリエノールは抗酸化力がビタミンEやトコフェロールの約50倍もあることから「スーパービタミンE」とも呼ばれている注目の成分です。精米することで失われてしまう、お米本来の健康的な成分を摂れることは、米油の魅力の1つです。
米油に含まれているβ-シトステロールやγ-オリザノールには、身体の老化を進める酸化を抑制する働きや、大脳の神経系統を活発化させる効果も期待されています。さらには、癌の進行を抑えてくれるビタミンを含み、体内の悪玉コレステロールを減らしてくれるので、動脈硬化の予防や糖尿病、高血圧などの治療にも役立ちます。そのため、高齢者の方や心臓、血管系の疾患を持つ方には推奨されている健康的な食品です。
米油は薄味でサラサラとしたクセのない食感です。そのため、素材の邪魔にならないのでいろいろな料理で使いやすく、また冷暗所で長期保存がしやすいのも特徴です。昨今では健康志向が高まりつつあるため、米油の認知度もさらに高まることが期待されます。
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