世界ではどのくらい米が消費されているの?
米といえば日本というイメージがありますが、世界の消費量を見てみると意外なことが分かります。
1人当たり1日の米の消費量の1位はバングラデシュ、2位はラオス、3位はカンボジア、4位はベトナム、5位はインドネシア、次いでミャンマー、フィリピン、タイ、スリランカ、マダガスカルと続きます。なお、日本は50位となりました。
ランキングを見てみると東南アジアが上位を独占していることがわかります。これにはいくつか理由がありますが、ひとつは暖かく湿度が高いということです。米が育ちやすい環境があるので、東南アジアで多く栽培され消費されるのです。日本の米はジャポニカ米という種類ですが、上位10位の種類はインディカ米という少し細長く見えるものです。
もちろん、風土ばかりではなく食文化とも大きな関わり合いがあります。例えば1位のバングラデシュではカレーが良く食べられています。インドネシアであればナシゴレン、シンガポールなどでは海南鶏飯といった、米をメインとする料理が多いのです。また、ベトナムでは米を加工した皮で作る生春巻きやフォーと呼ばれる麺などもよく食べられ、消費量の多さにつながっています
健康にも良いと注目を受けている米ではありますが、世界を通して考えてみると欧米では小麦類が主食ですし、南米やアフリカなど一部の地域ではジャガイモ、アフリカの一部地域ではトウモロコシを主食としているというところもあります。米が主食の国が多いというわけではないようです。
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