1. HOME
  2. ブログ
  3. 米の生産量が多い都道府県とその理由

米の生産量が多い都道府県とその理由

スーパーで米を見るとさまざまな産地がありますが、生産量の多い都道府県はどこなのでしょうか。

令和元年産水陸稲の収穫量からトップ10を見てみると、新潟県、北海道、秋田県、山形県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県、青森県となっています。なお、最も少ないのが東京都でした。いわゆる「米どころ」と呼ばれるところが上位を占めていますが、そこには理由があるのです。

まずは土地です。稲作が日本に伝わった時代は人の手によって作業のすべてが行われていましたが、現代では機械を使用することが大半です。ですから、広くて平らな土地であるほど機械が使いやすく、生産量が上がりやすくなります。

次に水です。稲を育てるには多くの水が使用されるので、山から下りてくる雪解け水や大きな河川等が近くにある地域が適しているのです。山からの水はミネラル成分が豊富に含まれていて稲を育てるにあたっての大切な養分になります。

そして昼と夜の寒暖差です。日中は光合成をしてデンプンを作り成長のために使われるのですが、夜間の気温が高いと消費され続けてしまいます。このことから美味しいお米を作るには寒暖差が大切だと言われています。余分なデンプンを消費されない分が蓄えとなるのが美味しさにつながります。これらの環境が整っているのが生産量上位の都道府県なのです。

ちなみに作付け比率の品種トップ5はコシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち、キヌヒカリとなりました。中でもコシヒカリは日本全体の米の4割近くを占めているのです。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事